MACDを盲信する人たちへ
はじめに
ここではMACDの使い方について考えていきます。
結論から言うと、「無闇にMACDのクロス、0ラインを根拠としてエントリーするのは危険」です。
MACDについて
MACDについて調べると、必ず以下のようなことが書いています。
この辺りについて、TradingViewのバックテスト機能を使って検証していきます。
検証-GC,DC
MACDのクロスに関しては、TradingViewに内蔵されてるストラテジーがそのまま使えますね。GCでロング、DCでショートを繰り返します。
BTC4時間足、ドル円4時間足の結果です。
本来は数値を評価していくのですが、グラフを見ただけでもあまり冴えない結果であることがわかると思います。画像は省略しますが、この他にも米株価指数、ゴールドについて日足・4h・1h・15分足でバックテスト結果を見てみましたが、どれも似たような感じです。気になる方はご自身でもやってみるといいと思います。
検証-0ライン
MACDラインと0ラインとの交差についてです。
ちなみにMACDラインの算出方法は以下の画像の通りです。
簡単に言うと、短期EMAと長期EMAがGCすれば0ライン上抜け、DCすれば下抜けです。
なので今度はEMAのクロスをトリガーとしたストラテジーを使っていきます。EMAのGCでロング、DCでショートです。
↓設定値をMACDと揃えます。
銘柄や時間軸次第ではMACDのクロスよりは多少良さそうでしたが、そこまで良いわけでもありません。。
BTC・ドル円以外にも米株価指数、ゴールドについて日足・4h・1h・15分足で検証を行いました。
結論
MACDのクロスに関しては、単独でのエントリー判断には使えないと思っていいと思います。別の指標と組み合わせることで有用性が出てくる可能性もありますが、私は基本的にクロスは見ていません。
設定値を変えることで有用性が出てくる可能性はありますね。いいパラメーターがあれば是非教えてください←
0ラインとの交差に関しては、「トレンドを把握する指標」と言われているので、そちらについては別の検証が必要になってきます。今回の検証では、少なくともエントリー判断に使うにはいまいちという結果でした。
このような結果であるにも関わらず、幅広い層のトレーダー達がMACDのクロス等を根拠にエントリーを決めている印象があります。きちんと根拠を持って使っている上級者もいますが、自分で検証したことのない人が無闇に使うには危険だと思ってください。
質問や反対意見等あれば、是非Twitter(@Mocha_crypto)にお問い合わせください。